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| 老朽化する管路や施設の増加、人口減少に伴う技術者不足、災害リスクの高まり、維持管理コストの上昇など、下水道事業はこれまでにない複合的な課題に直面している。これらに対応するため、近年ではデータの利活用、センシング技術、遠隔監視、ロボットによる点検、AI 解析など、DX を軸とした多様な取組みが広がりつつある。
2025 年6月に発表された「上下水道DX 推進検討会」最終取りまとめでは今後の方向性として「2027年度末までに、上下水道DX 技術カタログに掲載されたDX 技術などがメンテナンスの標準的なツールとして活用され、台帳システム等により管路情報を電子化することを目標とし、取組みを推進する」とされた。
そこで今回は下水道事業が直面するさまざまな課題を解決することが期待されるDX 技術について、すでに実装段階にある技術を中心に取り上げ、下水道DX の今後を展望する。 |
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老朽化が進む下水道インフラの設備の更生・更新費用は今後も増加が見込まれる一方、少子高齢化による人口減少により、下水道使用料収入の減収は避けられない状況にある。下水道事業は地方公営企業として、独立採算の原則に基づき、使用料収入によって経営がされているが、自治体予算からの赤字補塡に頼るところが大きい。また下水道使用料の改定には、議会での議決や市民の理解を得る必要があり、実現のハードルは高い。このまま収入が下がり続け、コストは増大していけば、やがて下水道経営が破 綻する危機になりかねない状況だ。 そこで今回の特集では、下水道経営に関して、国の最新動向を踏まえつつ、各自治体が抱える下水道経営の課題や、使用料改定時の議会説明や住民対応といった情報発信の工夫等のほか、どのようにして合意形成のプロセスを図っていったのか、実際に使用料改定を行った自治体の事例を中心に紹介する。待ったなしの下水道経営の破綻回避。その方策を探る。 |
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