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下水道処理人口普及率は現在8割を超えた。しかし“ラスト2割”の道のりは課題が多く、その道のりは険しい。また下水道を取り巻く環境も、増大する老朽化施設に対して減少する人口と使用料収入、さらに激甚化・頻発化の度合いを高める自然災害が事業環境の厳しさに拍車をかける。限られた人員や予算で、今後ますます複雑化していく事業運営に対応し、下水道の機能を将来にわたり維持・発展させていくか、今まさに智恵を絞り、努力していくことが求められている。</br> </br> 「古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう」</br> </br> 分野を問わずそうした閉塞状況をこれまで打開してきたのは、新たな視点や新技術。生物、化学、土木、電気……実に多様な知見を総合して営まれる下水道事業においては、なおさら、これまで接点のなかった異分野での知見・視点が課題解決のカギとして期待できるだろう。</br> 異業種コラボでつながり、ひろがる下水道の世界を探る。 |
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西暦20XX 年、日本の下水道が置かれた状況は今まで以上に社会問題となり、連日マスコミやSNS などで注目を集め続けていた。老朽化する設備、陥没事故の多発、激甚化する自然災害、経営資金の確保や担い手不足などで、まさに下水道は瀕死の窮地に追い詰められていた。事態を重く見た時の政権は下水道の諸課題を速やかに解決すべく「下水道大臣」を創設することにした。その初代大臣として任命されたのは――。 今回の特集では、もしも「下水道大臣」が設置され、その初代大臣に任命されたら、どのような政策を立案し、推し進めていきたいかをテーマに、現実的なものから夢や希望を織り交ぜた点で、各分野を代表する専門家らの 提言を紹介する。 |
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