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| 下水道施設の安定運用を持続していくためには、設備の健全性をいかに維持するかが重要であり、その一つが防食である。下水処理場やポンプ場など、下水道施設の維持管理において、防食は単なる技術課題にとどまらず、長期的なコスト構造に大きな影響を及ぼす重要な要素である。腐食の進行は日常的なメンテナンス負担の増加に直結するだけでなく、補修頻度の増大や突発的な設備更新を招き、結果として改築費用の前倒しや増大につながる可能性がある。さらに腐食から破損に至り、施設が使用不能に陥れば社会的な影響も大きくなる。限られた予算と人員で効率的な施設運営が求められるなか、防食対策の適否は将来の財政負担を左右する意思決定事項ともいえる。
そこで今回は、防食技術を安全管理やコスト管理の観点から捉え直し、被覆技術や材料開発、施工手法の工夫に加え、ライフサイクル全体での費用最適化に資する取組みを紹介する。 |
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下水道事業は「布設の時代」から「維持管理の時代」へフェーズが変わったと言われて久しいが、いま再び管路布設技術に注目が集まっている。昨年の埼玉県八潮市での道路陥没事故は、管路の老朽化対応が急務であることを社会に知らしめた。また、激甚化する豪雨災害対策として、雨水貯留管の整備は、自治体にとって最優先課題の一つとなっている。一方で施工技術では、デジタル技術活用や環境への配慮など、多角的な進展が目覚ましい。これは「新しい布設の時代」を予感させる。 そこで本特集では、自治体や各工法協会による施工事例を詳述する。下水道運営管理の担当者は、今後の事業計画を策定するうえで、コストパフォーマンスに優れた方法を常に探し求めている。そのなかで、確かな技術力に基づく情報発信を行う場として、活用いただければ幸いである。中長期的な下水道インフラを見据え、建設的な情報提供の場としたい。 また本号では、前号に引き続き「上下水道一体革新的技術実証事業」(AB-Cross)の開発・実証状況も報告する。 |
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