|
|
障害物、急曲線、長距離にも対応できる非開削のトンネル工事は、ときに輻輳区間や礫土質、低土被りなどの困難箇所を乗り越えながら施工が進められる。施工現場では、働く人を支え、正確かつ着実に掘り進めるための技術が必要とされる。
トンネル工事においても有用性が期待されている技術の一つに、各種センサーやAIなどを取り入れた工事のデジタルトランスフォーメーション(DX)がある。そこで8月号では、建設現場のDX推進に向けた国の取組みと、欧米のトンネル工事におけるDXの現状を有識者にご紹介いただくほか、推進工事における施工困難箇所へのDX導入事例、技術で補えない部分を人の判断や対処で乗り切った事例、推進工事の自動化技術等を紹介する。
また本号では、下水処理プロセスに欠かせない凝集剤についても特集する。水処理、汚泥処理工程のみならず、災害時の簡易処理や合流改善として使用される凝集剤もある。だが、多すぎても少なすぎてもうまく機能しないことはあまり知られていない。そこで、凝集剤の適量や多様な活用法について取り上げる。 |
|
日本の水辺環境は、かつて高度経済成長の影で「病んで」いた。その再生の一助を担ったのは、下水道である。日々の業務の積み重ねと処理水質管理の不断の努力が水辺の環境を整え、豊かにすることに貢献してきた。2000年代には、合流式下水道の改善を進めることで都会の河川や海の水質は劇的に改善した。今は市民と自治体が協力して周辺環境の整備を進め、人が集い憩う魅力ある水辺を取り戻した事例も少なくない。また、農水産業など地域産業の振興や再生に向けた取組みも見られる。 特集では水辺の環境改善に深くかかわる下水道について、環境改善に係る国の施策、海での藻場再生や小川のせせらぎ復活など、下水道による水辺再生に取り組む関連団体や自治体の動き、水辺再生に貢献する下水道関連技術などを紹介する。 |
|
|
![](../../../../../image/x04_04.gif) |
|