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下水道事業は、市民の快適で安全な生活を支えるとともに自然環境の維持・保全等を図る重要な取組み。良好な衛生環境の確保、水環境の保全、浸水被害の防除、循環型社会の構築など、各地がそれぞれに抱える課題の解決に向けて、多様な下水道事業が全国で展開されている。
なかでも、南北500qにも及ぶ奥羽山脈に沿って日本海側・太平洋側それぞれに開けた東北地域では、その地域性のごとく個性豊かな下水道事業が各地で日々実施されている。
下水道管路施設の効率的で質の高い維持管理を実現すべく進化を続ける各種技術が一堂に集まる「下水道管路管理技術施工展」が10 月3日に岩手県滝沢市で開催されることに合わせ、東北下水道のいま、そして未来を紹介する。 |
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下水汚泥には窒素やリンなど有用な物質が含まれており、活用方法の一つに肥料としての利活用がある。日本ではこれまで、肥料の主原料となるリン鉱石等の資源を輸入で確保してきたが、近年は世界人口の増大や世界情勢の変化により、輸入だけで十分な量をまかなうことが難しくなってきている。政府は、食の安全保障という観点から下水汚泥の肥料利用に着目し、自治体や企業に対しても推奨している。昨年は肥料法が改正され、下水汚泥由来の肥料成分が保証可能な新たな公定規格として「菌体りん酸肥料」も設けられた。 こうした流れを受け、下水汚泥の肥料利用を図る自治体や企業も徐々に増えつつある。活用の幅が大きく広がった下水汚泥肥料については、今後さらに市場規模の拡大が見込まれている。特集では下水汚泥資源の肥料としての利活用について、国の施策や自治体の取組み、肥料化のポイント、企業の動きなどを紹介する。 |
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