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2024年度から、厚生労働省の所管していた上水道の整備・管理行政が国土交通省へ移管される。上水道と下水道は、市民の生活を守り、公衆衛生の向上に寄与するという目的を同じくしている。また、施設・管路の老朽化対策や災害に対する強靱化、経営基盤強化のための広域化、官民連携の推進など共通の課題もある。
しかしながら、上水道で使われている技術や現場における業務は下水道とは異なる部分もあり、まずは知ることが必要になってくる。そこで12月号の特集では、有識者や水道事業関係者から水道行政の現状と課題、技術や経営などについて紹介いただき、さらに、下水道関連団体や水コンサルタントの上下水道行政の一元化に対する期待、下水道での活用も期待できる水道分野の最新技術を紹介する。
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下水道には、社会の変化に合わせて水処理以外の役割も付加されてきた。近年は DX の推進や脱炭素化など、時流を取り入れた下水道の技術革新も求められている。日進月歩の世にあっても、下水道の根本には技術力があってほしい。下水道の秘めたる可能性について、研究者や技術者の好奇心と想像力がある限り探究は進み、新発見も、斜め上を行く発明もますます進むに違いない。下水道分野で次世代を担う人材が次々に登場していることも明るい兆しだ。下水道関係団体や企業の人材育成の取組みにも希望を感じる。 そこで新年号の特集では、現状を打開し、下水道を未来へ導くために必要な視点やアイデアを有識者に学び、さらに若手人材による未来へ向けた珠玉の挑戦を取り上げる。 |
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