| 団体の動き/水コン協、災害復旧支援でセミナー開催 |
2016年11月24日 |
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| (一社)全国上下水道コンサルタント協会(水コン協)は11月、東京と大阪の2会場において平成28年度水コン協セミナー「下水道施設(主に管路)の災害復旧支援における関係者の活動内容と連携─東日本大震災及び熊本地震の経験を踏まえて─」を開催した。被災地および応援の地方公共団体職員、管路調査専門業者の活動を説明し、コンサルタントを含めた三者間の連携構築を図ることが目的。水コン協では、熊本地震に際して初めて大規模地震での現地対策本部を設置し、災害支援を行っている。このうち24日の東京会場で講演した国土交通省下水道部の石井宏幸事業マネジメント推進室長は熊本地震において明らかになった下水道BCPの課題として@体制の不備、A支援の受け入れ体制の確立、B下水道BCPの拡充の3点を挙げ、今後改訂を検討している下水道BCPマニュアル第2版(地震・津波編)には解決策を盛り込む考えであることを示した。 |
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| 団体の動き/リン資源リサイクル推進協議会、第15回シンポジウムで日本の厳しい現状を浮き彫りに |
2016年11月18日 |
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| リン資源リサイクル推進協議会は11月18日、東京・渋谷区の東京ウィメンズプラザで「第15回リン資源リサイクルシンポジウム」を開催。90名が参加した。リン資源リサイクル推進に向けた情報の共有や回収と利用のマッチング等を目的とした同シンポジウムでは、リサイクル技術の視点から、@コンクリートスラッジを用いた脱リン材PAdeCSRの開発と利用、A工業用に使用された使用済みリン酸廃液の再資源化の取り組み、B高温熱化学プロセスによる下水汚泥リン資源化技術について、C根圏機能によるリン酸質肥料使用量の抑制の4題の講演が行われた。その後の総合討論では、「日本ではリンを除去するだけでいいとして、次の展開に行かない。新しいものに飛びついてくれない」や「日本では本当の意味でのリン資源リサイクルの実用化には至っていない。また、資源価格が高くなると、日本の農業にとってはマイナスとなり、その価格差を埋められるようにすることも大切」など、日本におけるリン資源リサイクルの厳しい現状が伝えられた。 |
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| 団体の動き/日本グラウンドマンホール工業会、ガバナンスと品質の向上に注力 |
2016年11月17日 |
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| 日本グラウンドマンホール工業会は11月17日、大阪市淀川区の大阪ガーデンパレスで、平成28年度上半期の活動状況を確認する臨時総会を開催した。それによると今年度上期は、グラウンドマンホールに必要な性能・機能と効果的な維持管理・改築の手法と公的支援制度について一部の内容見直しを図るなどした。開会に際し、浦上紀之会長は「本工業会は下水道業界を支える大事な団体として第2ステージの活動を加速させ顧客からの信頼も加速させ世の中の変化に対応できるように本工業会のガバナンスと品質を高め、業界関係者の信頼をさらに高めつつ、会員相互が安心して活動に専念できるようにしていく」などと挨拶した。 |
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| 団体の動き/ビックリート製品協会、大川内会長の続投を決定 |
2016年11月16日 |
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| ビックリート製品協会は11月16日、東京・中央区の帝国ホテルで第21期定時総会を開催した。同協会は第21期、同製品が240件、1,783tの出荷実績があったと報告した。事業活動としては@ホームページを用いての広報活動。A下関、広島、大分、福岡の4ヵ所で資器材研修会を開催し、地方自治体・コンサルタントを対象とした「耐食性ビックリート製品の説明および質疑応答等の活動を行った。第22期は、ライフサイクルコストにおける同製品の優位性をアピールするため、普及・広報活動、技術の改良発展等を引き続き積極的に実施していく。また役員改選では大川内稔会長ほかすべての役員が再任された。大川内会長は総会冒頭「博多駅前の陥没事故によって各地の役所も意識が変わったのではないかと思っている。これを機会に有り余るほどある市場に積極的に攻め入っていきたい」と述べた。 |
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| 団体の動き/蕨市災害時トイレ&下水道を考える会、「災害時のトイレどうしよう!in蕨」を開催 |
2016年11月16日 |
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| 蕨市災害時トイレ&下水道を考える会は11月16日、同市中央1丁目の蕨市文化ホール・くるるにおいて「安全安心きれいなまちづくりシンポジウム『災害時のトイレどうしよう!in蕨」を開催。自治会や自主防災会、蕨市地域女性団体連絡協議会などから170名が参加した。首都直下地震に備え、蕨市民が下水道の復旧なくして水洗トイレ、風呂、炊事などの汚水を流せないことを認識し、避難所、家庭、事業所、マンション、介護施設などは平素から災害時トイレの確保を考えなければならないことを呼びかける目的で行われた。大正大学人間学部人間環境学科の岡山朋子准教授による基調講演を受けたパネルディスカッションでは、被災時のトイレ対策では想像力が求められること、避難所トイレ管理には女性リーダーが必要、などの意見が出された。 |
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| 企業の動き/フォーラムエイト、第10回デザインフェスティバル開催 |
2016年11月16日 |
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| 土木・建築分野向け構造計算ソフトウェア等の開発を行う潟tォーラムエイトは11月16〜18日、東京・港区の品川インターシティホールで第10回「デザインフェスティバル」を開催。3日間にわたり、地盤解析や土木・CIM、建築・BIM等のセッションごとに大学の研究室や研究機関らが同社製品を用いた解析事例等を発表した。このうち18日に開かれた「第10回デザインコンファランス 耐震・地盤・水工セッション」では、避難解析やセキュリティ対策の可能性を英国グリニッジ大学のエドウィン・ガリア教授が最新シミュレーション事例を用いて紹介するなどした。また同時開催の第3回ナショナル・レジリエンス・デザインアワードでは、同社シミュレーションソフトの優れた活用事例として潟Gーバイシーの「下水道施設に非線形有限要素解析を適用する場合の実験結果および解析結果に基づく限界値の設定」など8作品が入賞。最優秀賞には、PC壁体による自立式擁壁の耐震化と性能照査型耐震設計法の提案を行った日本コンクリート工業鰍フ作品が選ばれた。 |
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| 団体の動き/管路協、熊本地震での管路被災調査テーマにセミナー開催 |
2016年11月09日 |
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| (公社)日本下水道管路管理業協会は11月9日、東京・港区の発明会館で「熊本地震における管路被災調査」をテーマに平成28年度下水道管路管理セミナーを開催した。長谷川健司管路協会長は開会の挨拶で前日に発生した“博多駅前陥没事故”を踏まえ、「下水道を管理するものとしては予兆をしっかり見て事前に防止する提言ができなくてはいけない。今日発表される事例を事業の中でどう使っていくのか考え、年間3,500〜4,000ヵ所で発生しているといわれる陥没事故を未然に防ぐためどうしたら良いかをともに考えていきたい」と話した。セミナーでは、国総研下水道研究室の深谷渉主任研究官による「熊本地震における下水道管路施設の被害の特徴」など7件の発表があった。 |
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| 企業の動き/ジェントス、2製品群がグッドデザイン賞受賞 |
2016年11月09日 |
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| ジェントス鰍フ懐中電灯「Gシリーズ」および「MGシリーズ」が2016年度グッドデザイン賞に選ばれた。「Gシリーズ」は苛酷な環境下での使用を考え従来品よりも防水・防塵性能およびボディの傷つきにくさを高めたモデルで、業界初の5年保証が付く。IP66およびIP67に準拠する防塵・防水性能と2mまでの落下に耐える。高い機能性を感じさせない外形デザインと特殊コーティングにより耐久性も高められている点などが受賞につながった。「MGシリーズ」は、ヘッド部を八角形にして転がり防止を図るとともに本体部に滑り止め加工を施し湿潤環境下での確実な操作を実現させたモデル。IP66に準拠する防塵・防水性能を備えており2mまでの落下にも耐える。照射角や照射面の形状を感覚的な所作で操作できるよう使い勝手がよくデザインされた点などが評価された。 |
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| 団体の動き/下水道協会ほか、下水道事業促進全国大会で事業予算の確保を国に強く要望 |
2016年11月08日 |
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| (公社)日本下水道協会と流域下水道都道府県協議会、全国流域下水道促進協議会連合会、全国町村下水道推進協議会は11月8日、東京・千代田区の砂防会館で下水道事業促進全国大会を開催した。下水道協会の奥山恵美子会長(仙台市長)は開会挨拶のなか「各地方公共団体では生活環境を支える下水道事業を適切に管理しているが、多くの地方公共団体は人口減少など急激な社会構造等の変化により大変厳しい財政運営を強いられている」とし、喫緊の課題となっている地震や浸水など自然災害対策、老朽化対策および下水道経営の健全化等への支援を国に強く要望した。また岡田高大・福井県大野市長は「最近は補正予算での対応が多くなっているが、(下水道事業の性格上)これでは計画年度内での完了が不安。本予算でしっかり確保していただきたい」と強く訴えた。 |
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| 企業の動き/三菱電機、高騒音下での音声入力も可能なAR用いた保守点検支援技術を開発 |
2016年11月07日 |
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| 三菱電機鰍ヘ11月7日、ウエアラブル端末を活用し、AR(拡張現実)表示による点検手順の確認とハンズフリーでの点検結果の音声入力ができる「3次元モデルARを用いた保守点検作業支援技術」を開発したと発表した。同技術は「高騒音下音声認識技術」により騒音が大きい作業現場でも高精度に音声での点検記録ができるため、水処理プラントなどさまざまな現場で作業員の負荷軽減や点検ミスの抑制につなげられる。3年後の実用化を目指す。作業時には、仮の制御盤に点検項目がAR画面上に投影され、PCから音声で示される手順にしたがって点検者が確認した数値を読み上げると、PCが音声で確認したことを告げ、その後次の作業に移っていく。現在は日本語版のみだが、今後、英語を含めた言語も検討する。 |
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