団体の動き/日本下水道施設業協会、第28回通常総会 |
2008年04月04日 |
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(社)日本下水道施設業協会は、東京・中央区の馬事畜産会館会議室で第28回通常総会を開催した。総会で決定された2008年度事業計画によると、今年度は、バイオマスエネルギーの活用などを実現するための下水道財源の確保・充実、下水道設備の改築更新に対応した各種制度の運用是正・改善を中心に要望活動を行うほか、@「循環のみち研究会」の開催、A国が今年度に創設した「民間活用型地球温暖化対策下水道事業」「下水道長寿命化支援制度」の円滑な運用のための技術的な検討、B今年12月から始まる公益法人改革への準備、Cいまだ採用が少ない技術力を重視した入札契約方式導入への積極的な提案――などに取り組む計画だ。 |
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団体の動き/水制度改革国民会議、設立発起人会 |
2008年04月02日 |
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現状の日本の水行政制度では、生命の基本である水を管理することができない――。水を多角的に調査研究し、水制度改革を強く国政に働きかけることを目的に、「水制度改革国民会議」を設立するための発起人会が発足した。現在、日本の水の管理行政は多くの省庁にまたがっている現状から、「水の環境基準と農業水利権・内水面漁業を規定する法律、水道水源を守る法律、汚水を処理する下水道法、河川生態系を守る河川法等との間の連携が十分ではない。地下水を守るための法律も存在しない」ことから、水を総合的に管理する制度を確立しようとする国民運動をスタートさせる。設立発起人は91名。坂本弘道(水団連専務理事)や船水尚行(北大大学院教授)など上下水道界の専門家をはじめ、中川秀直(衆議院議員)、家西悟(衆議院議員)、川田龍平(参議院議員)、田中康夫(参議院議員)など与野党議員も参画、また日高宗敏(五百羅漢寺貫主)、平岡裕治(全日空顧問)など多岐にわたる分野からの賛同も得られた。その代表を、京都大学の松井三郎名誉教授が務める。 |
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企業の動き/メタウォーター、国内初の総合水エンジニアリング会社が誕生 |
2008年04月01日 |
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日本の上下水道分野における機械設備のトップメーカーである劾GK水環境システムズと同じく電気設備トップの富士電機水環境システムズ鰍ェ4月1日に合併し、国内初の水環境分野における総合エンジニアリング会社「メタウォーター梶vが発足した。同社初代社長に就いた松木晴雄氏(元NGK水環境システムズ社長)は、同9日に東京・千代田区の東京會舘で開催した発足祝賀会での挨拶のなか、「日本には電気事業者やガス事業者はいるが水事業者はいない。将来的には、総合的な“水会社”となることが目標」と抱負を述べた。新会社では、合併によるシナジー効果で水処理施設の省エネルギー化や省力化などを実現する次世代技術の開発を目指していく。副社長には、元富士電機水環境システムズ社長の小牧裕志氏が就任。本社は東京都港区虎ノ門4−3−1(城山トラストタワー)に置いた。社名に用いられている「メタ」(Meta)とは、「超越した」「変化する」「より包括的な」などを意味する接頭語。かけがえのない資源である水を次世代に引き継ぐため、進化し続ける企業でありたいという思いを込めている。 |
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団体の動き/南大阪湾岸南部流域下水道組合、3月末で解散 |
2008年03月31日 |
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南大阪湾岸南部流域下水道組合は、地方自治法第288条の規定により3月末をもって解散し、組合の事務については大阪府が承継した。このため、4月1日以降における同組合の債権、債務に関わる業務については、大阪府が承継することとなった。 |
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国の動き/国交省LOTUS Project、LOTUS 7技術いよいよ実用化へ |
2008年03月31日 |
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国土交通省による下水道技術開発プロジェクト(SPIRIT21)の第二弾として2003年12月から開発が進められていた「LOTUS Project」7技術は、SPIRIT21の事務局を務める(財)下水道新技術推進機構より技術評価証明書を受け取った。これにより、下水汚泥の資源化を安価に実現する七つの技術すべてが、実用化に向けて本格的に動き出すこととなった。東京・新宿区の下水道新技術推進機構で行われた技術評価証明書の交付式で挨拶に立ったSPIRIT21の松尾友矩委員長(東洋大学学長)は、「トータルなバイオマスの有効利用手法としてここで開発された技術やノウハウは、下水道施設に限らず広く採用されると考える。他の分野へのアピールも考えてほしい」と要望した。 |
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団体の動き/日本下水道事業団、平成20年度事業計画 |
2008年03月31日 |
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日本下水道事業団(JS)は、予算総額1,676億円を盛り込んだ平成20年度事業計画を発表した。予算ベースでは昨年度対比0.96倍と若干の縮小となった。これについてJSでは「見積の精度を高めた結果」としている。計画によると、受託建設事業は事業費1,620億円で、終末処理場等470ヵ所で建設工事を実施し、330ヵ所の実施設計を行う。また技術援助については28億円を事業費として計上し110ヵ所の計画設計を実施するとともに、終末処理場の維持管理等の技術援助を行う。研修事業では、前年度同額の3億4,600万円で、@計画設計、A経営、B実施設計、C工事監督管理、D維持管理――の5コースについて、2,000名の下水道担当者の研修を行う。技術検定等事業についても前年度と同じ7,700万円を予算として充て、第34回下水道技術検定および第22回下水道管理技術認定試験を行う予定だ。さらに試験研究事業には6億8,900万円を事業費として盛り込み、地方公共団体のニーズに即しながら、水の再生・利活用、地球温暖化防止にも貢献する資源回収・省エネルギー型汚泥処理、下水道の機能持続のための再構築技術の開発を行い、早期の実用化を図っていく。 |
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企業の動き/神鋼電機、2009年4月より「シンフォニア テクノロジー」に社名変更 |
2008年03月28日 |
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神鋼電機梶i本社:東京都港区、安井強社長)は、2009年4月1日付けで「シンフォニア テクノロジー株式会社」に社名変更する、と発表した。同日開催の取締役会において決議した。 |
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団体の動き/日本下水道事業団、オゾン処理の技術評価スタート |
2008年03月27日 |
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日本下水道事業団(JS)石川忠男理事長は、第56回日本下水道事業団技術評価委員会において同委員会の松尾友矩会長(東洋大学学長)に対し、オゾン処理技術の評価について諮問を行った。オゾン処理は、これまで主に脱色や脱臭、消毒を目的に採用されてきたが、過酸化水素の酸化剤との併用等により強力な酸化促進処理を行うことで処理水中の内分泌かく乱化学物質や微量化学物質、病原性微生物等々のリスク原因物質を削減する効果が期待されていることから、技術評価が諮問された。 |
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自治体の動き/東京都下水道局、三河島ポンプ場重文指定で記念式典 |
2008年03月27日 |
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東京都下水道局の“旧三河島汚水処分場喞筒場施設”が2007年12月に下水道施設として初めて国の重要文化財に指定されたことを受け、86年前の運用開始翌日にあたる3月27日、荒川区の都下水道局三河島水再生センターで記念式典が開かれた。また、地元荒川区の西川太一郎区長は「都市基幹施設としての下水処理施設がどのような歴史を経て今日に至っているか、多くの人に来ていただき、学んでいただきたい。近くを走る都電荒川線の沿線には、同じく重文指定の早稲田大学大隈講堂があることから、沿線4区の区長とイベントを考えている。観光資源として売り込んでいきたい」と話した。 |
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団体の動き/管路協、第15回定時総会を開催 |
2008年03月26日 |
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(社)日本下水道管路管理業協会は、東京都千代田区の中央大学駿河台記念館において第15回定時総会を開催した。今回の総会では、平成20年度事業計画および収支予算の2つの議案について審議されたが、新年度事業計画における新規事項としては、国の事業予算における下水道長寿命化支援制度の創設に対応した「管路施設長寿命化のための管理技術等に関する調査研究」や、管路管理の包括的民間委託をどう考えるかを調査する「管路管理業務の民間委託に関する調査」など11の計画案が上程され、満場一致で可決承認された。また、報告事項として、公益法人改革法施行に基づく公益社団法人への移行に関する検討状況が報告された。 |
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