月刊下水道
ホームページ内検索
検索
定期刊行物・書籍のお申し込み お問い合わせ
Home ニューズスポット フォト・ギャラリー 下水道関連書籍 月刊下水道について 環境新聞について
下水道関連書籍 インデックスに戻る
『下水道 初のPFI 〜年間6億円の電力コスト削減への挑戦〜 』
執筆グループ:「東京下水道PFI研究会」(会長:大矢 爽治・下水道局技監 計画調整部長)

B5判 142p 定価2,970円(税込・送料別)

● 企画趣旨 :
 下水道事業では我が国初となるPFI(プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)事業を、東京都下水道局森ヶ崎水処理センターで導入することとなった。
 「森ヶ崎水処理センター常用発電事業」として処理能力日量約154万m3という日本最大の下水処理場で行うPFI事業の概要は、汚泥処理の過程で発生するメタンガス(消化ガス)を有効利用して発電し、センターでの使用電力として供給するとともに、発電過程で発生する熱を温水に換え、汚泥消化槽の加温用に供給するというもの。この事業の実施により、東京都下水道局は「財政負担の軽減」「地球環境保全への貢献」「施設運営の信頼性向上」という3つの事業効果を同時に実現することとなるが、このPFI事業の実施にあたっては、事業者の募集、選定、契約などの際に、次々と課題に直面した。
 しかしながらその結果、東京都には直面した問題やその解決策定にあたっての工夫など、下水道事業におけるPFIの先駆者としてのノウハウが蓄積されることとなった。この貴重なノウハウを今後、PFI事業を検討しようとしている自治体や事業アドバイザー等に参考になるようとりまとめ、書き下ろしで単行本として刊行する。

 なお、本書に掲載し切れなかった各種資料を「資料編CD−ROM」として別途刊行する予定です。(7月上旬刊行予定、定価2100円・税込み)

<目次>
はじめに【大矢 爽治】
序章 本書の概要(PFI事業の基本ながれ)
第1章 森ヶ崎水処理センターってどんなところ?【豊城 英一】
1.1 日本一大きな下水処理場 !!
1.2 リサイクルの拠点として
1.2.1 下水の処理水を再利用
1.2.2 下水の汚泥も有効利用
1.2.3  処理場上部を公園として開放
1.3 野生生物と共生する処理場
1.3.1 絶滅危惧種、コアジサシへの配慮
1.3.2 身近な生き物を育むビオトープ整備
1.3.1 飼育したホタルで住民PR
1.4 もっと親しまれる「森ヶ崎」へ
 ■私も遊びに行きます……………豊城 英一
 ■市域住民に親しまれています…小林 勇美
第2章 PFIってなに? 【豊城 英一】
2.1 イギリスにおいてPFIが生まれた背景
2.2 なぜ日本で必要になったのか
2.3 PFI事業の特徴とは
2.3.1 PFIの事業形態
2.3.2 PFIの事業方式
2.3.3 PFI導入の要件
2.3.4 PFI導入のメリット
第3章 PFIの導入調査をどのように進めたか
              【井上 知章】
3.1 PFI導入の“発案”
3.2 PFI事業の導入前夜
3.2.1 導入できなかった燃料電池PFI
3.2.2 事業化のための4つの課題
3.3 PFI事業の再検討
3.3.1 森ヶ崎水処理センターの施設計画
3.3.2 コンバインドサイクル発電システムによる検討
3.3.3 燃料電池との相違点
3.3.4 建設費等の算定における課題
3.4 常用発電PFI事業の構造
3.4.1 国庫補助を可能にする事業手法
3.4.2  BTO方式による事業構造
3.4.3 建設および維持管理、運営のしくみ
3.4.4 リスク分担
3.5 PFI事業者の収益について
3.5.1 損益分岐点の確定
3.5.2 収益を構成する要素
3.5.3 費用を構成する要素
3.5.4 減価償却費の計上
3.5.5 損益性の評価
3.6 ライフサイクルコストの評価
3.6.1 当局のライフサイクルコストの確保
3.6.2 電力料金の比較
3.6.3 総コスト比較
3.7 発案後の反応
 ■今なら実現可能な消化ガス利用…秋本 孝夫
 ■実施方針を出すまでの苦労………久米 栄一
 ■初めてのPFIを振り返って 〜平成13年当時の国土交通省担当者として〜………森岡 泰裕
第4章 特定事業選定までに、何をすればよいのか【豊城 英一、秋本 孝夫】
4.1  PFIを検討する体制づくり
4.1.1 プロジェクトチーム設置
4.1.2 アドバイザーの活用
4.2 提案審査委員会の設置
4.3 「実施方針」策定に向けての検討事項
4.3.1 PFI導入スキームに関する検討
4.3.2 国庫補助に関する条件整理
4.3.3 施設規模、能力に関する検討
4.4 実施方針の策定・公表
4.5 特定事業の正式な選定・VFMの検証
 ■それは、手探り状態から始まった………豊城 英一
 ■PFI事業の立ち上げにかかわって………山本 信夫
第5章 事業者を公募する【内海 真隆】
5.1 実施方針に対する質問・意見への対応
5.1.1 受付
5.1.2 入力作業
5.1.3 回答のスタンス決定(反省を込めて)
5.1.4 質問の仕分け作業
5.1.5 質問への回答
5.2  特定事業の選定
5.3 募集要項の公表
5.3.1 募集要項の位置づけ
5.3.2 関心表明書
5.3.3 スケジュール
5.3.4 消化ガスと処理水の無償化
5.3.5 汚泥消化ガスの全量有効利用
5.3.6 常用発電設備の仕様(使用燃料の種類を含む)の大部分を提案によること
5.4  第1回質問と回答
5.4.1 質問受付の概要
5.4.2 質問受付の工夫
5.4.3 質問の仕分け
5.5  条件規定書に反映させた技術的な点
5.6  第2回質問回答について
5.6.1 事務の工夫
5.6.2 質問の特色
5.6.3 回答の特色
5.6.4 提案書作成に関する追加条件
5.7 審査基準に反映させた技術的な点
5.8 審査委員から指摘を受けた技術的な点
5.9 参考にしてほしい反省点
 ■質問が439件!……………内海 真隆 
第6章 事業予定者決定のポイント【関 英隆】
6.1 優先候補者決定までのプロセス
6.2 審査基準
6.2.1  資格審査
6.2.2 必須項目等に関する審査
6.2 3 加点項目審査
6.2.4 価格審査
6.3 審査のポイント
6.4  審査委員会当日の様子
6.4.1 必須項目審査の様子
6.4.2  加点項目の審査の様子
6.4.3 透明性を確保した提案価格発表
6.4.4 厳密に確認をした価格審査
6.4.5  優先交渉権者の発表
6.5 採用提案の内容
6.6 導入効果は4割減
6.7 審査を終えて
 ■技術提案は、知恵と技術の競争だった………田中 和博
第7章 いよいよ契約! 留意点は?【豊城 英一、内海 真隆】
7.1 契約交渉にあたって
7.2  交渉の争点
7.2.1 当局側からの確認事項
7.2.2 東電・三菱グループ側からの確認事項
7.3  契約内容の合意
7.4 特別目的会社(SPC)の設立
7.5  PFI事業契約の締結
7.5.1 起工手続き
7.5.2 契約手続き
7.5.3 契約締結の調印式
 ■すぐに終わると思っていた契約交渉だが…内海 真隆
 ■契約交渉を終えて………………豊城 英一
第8章 民間企業から見たPFI、損か得か【真島 俊昭】
8.1 設立事業会社の概要
8.2 事業者側から見た本PFI事業について
8.3 提案作り込みのプロセス
8.3.1 提案作り込みのプロセス
8.3.2 独自アイデア、苦労点
8.4  事業者として本PFI事業に期待すること
 ■“6億円の収入減”には意味がある……真島 俊昭
第9章 PFIを導入して「課題だ」と思うこと
            【豊城 英一】
9.1 第三セクターにおける反省
9.2 これからのPFIへの課題
9.2.1 法および制度上の課題
9.2.2 民間ノウハウを最大限に活かせる事業にするために
9.2.3 法改正等の規制緩和
 ■意志を持った事業決定を!………豊城 英一
結びのことば 【片岡 正造】
(2004/03/25)
書籍のお申し込みはこちら
定期刊行物
最新号の内容
次号予告
バックナンバー
ゲスイダーズマガジン
Adobe Readerダウンロード Adobe Reader
ダウンロード
PDFファイルの表示するにはフリーソフトAdobe Readerが必要です。
ご使用のコンピューターにインストールされていない場合は、Adobe社サイトよりダウンロードしてください。
サイトマッププライバシーポリシー広告のお申し込み
環境新聞社
(株)環境新聞社ホームページに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。
すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
(c)Copyright2005 Kankyoshimbunsha,Co.,Ltd. All rights reserved.